『信州の工芸家展 ~4人の作家の表情~』を開催中の
世界の民俗人形博物館で行われた
木工作家・中川岳二さんのワークショップに参加しました。
中川さんが用意してくださった寄せ木に下書きの線を入れて
いよいよ糸のこでの切り出しに挑戦です。
中川さんが注意深くサポートしていただき、
こまめの車も形が見えてきました。
ここからは5種類のやすりを使って、ひたすら表面を滑らかに削っていく
地道な作業が続きます。
こまめの集中力は途切れることなく、何時間でも
木に向き合い、どんどん滑らかな手触りになっていくのを楽しんでいます。
子どもたちだけでなく、付添いの親も
木のアクセサリーを作らせていただきました。
中川さんの「ミシンかけますか?」との問いかけに
「ミシンかけは好きです」と答えると、昔からの作り手の方は
糸のこを「ミシン」とも呼ぶということを教えていただきました。
糸のこでの作業も楽しい!
子どもたちと同じように、ヤスリで表面を整えます。
最初は荒い目のヤスリから、だんだんとキメの細かいものへと進むうちに
木の角が取れて、優しいフォルムになると共に
木の質感が、滑らかにしっとりと手に馴染むのを感じます。
削り終えて、オイルを沁み込ませると、
美しい木目と、それぞれの木の色みが鮮明に見えてくることに、興奮を隠せません。
これだけの手間と時間を惜しまないことで、寄せ木の作品は生まれてくるのだと
体験することで感じられる、貴重な体験でした。
子どもたちも、だれ一人として飽きたり騒いだりする子がいなく、
創作することの楽しさと充実感を感じていたようです。
今回教えてくださった、中川岳二さんは国内外から注目を集める木工作家さん。
私も2年前の、
ご自宅ギャラリーでの個展にお邪魔して以来
久しぶりにお会いすることができました。
その独特な作品と、言葉遊びやウィットに富んだ
愛らしくも存在感のある作品と、中川さんの真っ直ぐなお人柄の大ファンです。
http://take-g.com/
中川さん、影山さん、世界の民俗人形博物館スタッフのみなさま、
親子共々、素晴らしい体験をありがとうございました。
http://take-g.jugem.jp/?eid=529
http://blog.suzaka.jp/bunka/2013/08/14/p24353